確かに、いくら多額の投資をして外から「プロ経営者」を招聘しても、飲食業界をまったく知らない人ではコーポレートガバナンスが機能しなくなる恐れがある。
「マックも“前社長(原田泳幸氏)”で懲りたはず。米支配が緩まるなら次期社長はマックの全盛期を知る日本人が相応しい」(ファストフード業界関係者)との声がもっぱらだ。
前出の中村氏も、実名を挙げながらこんな指摘をする。
「モスダイニングの友成勇樹氏をはじめ、バーガーキング・ジャパンの村尾泰幸氏、フレッシュネスバーガーの紫関修氏など同業他社で活躍するトップたちは、みんなマックの元幹部たち。本当はこうした優秀なOBを呼び戻せれば一番いいと思いますけどね」
外部の資本と人材を受け入れながら、見事なV字回復軌道を描けるか――。マック再生は新たな転換期を迎えている。