続いて、新玉ねぎ。皮が薄く、白くてみずみずしい新玉ねぎ。水分が多いために傷みやすいので、生鮮品としての扱いが必要だ。鮮度の見極めは頭頂部を触って、やわらかくなっていたら、傷みが始まっている合図。また、芽が伸びてきているものは味が落ちるので避けたい。
「ネット入りの場合、ネットの色に惑わされないよう、色ツヤにも注目して選んで」
【おいしい食べ方】
独特の辛みがほとんど気にならないので、生食がおすすめ。
「スライスする場合、繊維を断ち切るよう輪切りにすると、よりやわらかさが引き立つ。普段の玉ねぎは、あめ色になるまで炒めて旨みを凝縮させますが、新玉ねぎなら、短時間炒めただけで、甘みと香ばしさが引き出せます」
【保存方法】
低温で風通しの良いところで保存。2~3日で食べきる。
最後は新じゃが。通常の貯蔵じゃがいもに比べて、皮が薄くてみずみずしいのが特徴だ。
「土の中で完熟するまで育てるのではなく、少し早めに掘り出して、すぐに出荷したものが新じゃがです。男爵やメークイン、キタアカリなどさまざまな品種が店頭に並びます。2月末の九州産から、初夏の北海道産まで意外と販売時期は長いんです」
【おいしい食べ方】
収穫直後の新じゃがは、ビタミンCが特に豊富。皮が薄いので、そのまま加熱調理しても気にならずに食べられるため、栄養を効率よく摂取できる。短時間に火が通るが、煮崩れしやすく、加熱しても水っぽさが残るため、ポテトサラダなどには不向き。こふきいもやじゃがバターなどで、ホクホク感を楽しみたい。
【保存方法】
新聞紙にくるんで日光を避け、冷暗所に保存する。1週間以内に食べて。
※女性セブン2016年4月21日号