また「土竜の唄」を連載する高橋のぼるさんも、
「2016年の日本の風景に漫画のキャラクターを入れた絵を描いてほしいという依頼でした。うちの息子たちも漫画なら楽しく読めます。とても面白い企画でした」
と語っている。他にも浅野いにおさん、ゆうきまさみさんら人気漫画家たちがイラストを提供している。
イラストだけ拾い読みしてもひとつの作品として楽しめるのだが、最初のページから順に読んでいくと、憲法の条文と「2016年の今の日本」の情景が交互に立ち上がり、我々の生活に憲法が「支え」になっていることを感じる。
実は担当編集者の生川さんも、今回の企画で初めて日本国憲法全文を読み通したという。
「思ったよりは平易な言葉で書かれていて、するっと通読することができました。意外だったのは、憲法条文のほとんどが、国民の自由や権利を保障するために割かれているということ。読んで何を感じるかはその人次第ですが、まずはいい機会だと思って気軽に目を通していただけると、色んな発見があると思います。小冊子を切り取り、保存版としてお手元に保管していただけるとうれしいです」
一家に一冊日本国憲法。この機会にいかがか。