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「ラベルが上」で大論争の瓶ビールの注ぎ方 実践ガイド

 どうしていいのか迷うのが、自分よりさらに目上の人が、若者をつかまえて「ラベルは上にして注ぐのが常識だろ!」と説教を垂れているとき。

 つい目上の人のご機嫌を取ろうとして、「いやあ、近ごろの若者は困ったもんですなあ」などと加勢しがちですが、それは絶対に禁物です。若者は注意されてただでさえ不愉快なのに、露骨なゴマすりプレイを見せられて、こっちに対して軽蔑や嫌悪の感情を抱くでしょう。

 そういうときは、目上の人ではなく若者に向けて、「ひとつ賢くなれてよかったな」と言ってあげるのがオススメ。若者は「自分に寄り添ってくれた」と思うし、目上の人も注意した行為を肯定されたみたいで、悪い気はしないはずです。若者が自分の直属の部下や後輩だったら、目上の人に「いやあ、教育が行き届かなくてすいません」と謝ってしまう手もあります。どちらも「自分の側についてくれた」と感じてくれるでしょう。

 こんなふうにあれこれ考えても、その意図がどこまで相手に伝わるかはわかりません。ただ、マナーと同じで、少なくとも自分に酔うことはできます。会社がらみの飲み会は、何かと厄介で面倒なもの。ビールと大人な振る舞いの両方に酔って、少しでもいい気分でお過ごしください。

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