「タイトルをひとつでも獲ると、賞金で年収は一気に跳ね上がる。ただ、新人は名人戦に出ることができません。5つにクラス分けされた順位戦で毎年昇級し続けても挑戦権を得るまでに最低5年はかかる。
可能性があるとすれば、現在予選を勝ち進んでいる竜王戦。賞金総額が棋界最高のタイトルで新人でも獲ることができる。勝ち進めば、対局料だけで700万~800万円。今後決勝トーナメントで12連勝して竜王に挑み、万が一タイトルも獲れば4320万円の賞金が得られ、年収は5000万円を超える」(同前)
15歳でデビューし、通算獲得賞金額が25億円を超える羽生三冠が、初めて竜王のタイトルを手にしたのは19歳。それを上回るペースで藤井四段が稼ぎを積み上げられるか。前人未到の挑戦が続く。
※週刊ポスト2017年5月26日号