ライフ

中国人によるマッサージ摘発「金返せ」騒動は詐欺だったのか

突然、中国人に「金返せ」と殴り込まれ…

 散歩ばかりしているという作家で劇団「鉄割アルバトロスケット」主宰の作家・戌井昭人氏による週刊ポスト連載「なにか落ちてる」より、親族の家に突然現れた新手の詐欺(?)騒動についてお届けする。

 * * *
 先日一人暮らしの叔母の家に、朝6時、突然中国人の男がやってきて「金返せ!」と言ってきたそうです。叔母は金を借りた覚えなどまったく無かったのですが、男は、叔母の名前も知っていて、「あんたは、ここでマッサージをしていた、でも明日摘発されるから、その前に金を返せ」と。男は知人に頼まれ、代理で来たそうですが、そもそも叔母はマッサージなんてやったことはなかった。

 それでも男は「金返せ」と言い続けるので、困り果て、上の階に住んでいるうちの両親に助けを求めに行き、戻ってくると、男はいなくなっていたそうです。男は本当に摘発されるマッサージ店と間違えてやって来たのか? それとも新たな詐欺なのか? 真相はわかりませんが、身に覚えがないのに、突然「金返せ!」と誰かがやってきたら、すぐに警察を呼びましょう。

 詐欺といえば、うちの母は、オレオレ(振り込み)詐欺に騙されかけたことがあります。ある日、「お母さん、お母さん」と、わたしが泣きじゃくって混乱した電話がかかってきて、次に警察を名乗る男に、「息子さんが、交通事故を起こして、大変なことになった」と言われ、今度は母が混乱して話にならなくなったので、向こうが、十分後にまた電話をかけると言ってきました。

 そのとき、わたしがちょうど帰宅、母は、「あんた! 大変なことになったのよ!」と言い出し、わたしが起こしたという事故のことを興奮気味に話しはじめました。まるで落語の粗忽長屋(そこつながや)みたいな展開、「事故を起こしたのは俺だけど、ここにいる俺はいったい誰なんだ?」といった感じです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
4月3日にデビュー40周年を迎えた荻野目洋子
【デビュー40周年】荻野目洋子 『ダンシング・ヒーロー』再ヒットのきっかけ“バブリーダンス”への感謝「幅広い世代の方と繋がることができた」
週刊ポスト
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
小野寺さんが1日目に行った施術は―
【スキンブースター】皮下に注射で製剤を注入する施術。顔全体と首に「ジュベルック」、ほうれい線に「リジュラン」、額・目尻・頰に「ボトックス」を注入。【高周波・レーザー治療】「レガートⅡ」「フラクショナルレーザー」というマシンによる治療でたるみやしわを改善
韓国2泊3日「プチ整形&エステ旅行」【完結編】 挑戦した54才女性は「少なくとも10才は若返ったと思います!」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン