さらに、日本は将来、少子高齢化により一気に衰退の道をたどると続ける。

《このままだと数十年後、日本各地に廃墟の景色が生まれるだろう。戦後は戦争による廃墟が生まれたが、遠くない将来、今度は平和による廃墟ができるのだ》

 皮肉ではあるが、学者の書く文章としては品がない。また、「核不拡散のため日本は自制すべき」という見出しのコラムではこう書く。

《核兵器削減の名のもと、日本は自分が“平和国家”であるかのようなイメージを振りまき、核兵器の被害者ヅラまでしている》

《日本は核不拡散の矛先を中国だけに向け、日本が秘密裏に保有している大量の核兵器材料から国際社会の目を逸らそうとしているのである》

 戦後70年以上の日本の歩みを無視したあまりに一方的な言説である。
 
 安倍晋三首相も槍玉に上がる。「安倍の訪米“朝貢”外交 相変わらずカモにされる日本」とのタイトルでトランプ政権下の日米関係についてこう酷評する。

《アメリカに従うという関係は変わらず、日本の主導権は完全にアメリカに握られている》

《安倍は低姿勢にならざるを得ず、経済的な貢献と引き換えにアメリカに安全保障をお願いしている。側近からも“朝貢外交”と呼ばれており、可哀想としか言いようがない》

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