チームはこの軽井沢国際に出場したのち、12月27日からロシア国内で行われる最大7戦のオリンピック代表トライアルに挑む。ここで勝利すれば、“ロシア出身の五輪選手”となり、平昌行きが決定する。
軽井沢国際には日本代表のロコ・ソラーレ北見のほか、スウェーデン、イギリス(スコットランド)、スイス、韓国の五輪に内定している各代表チームが参加する。そのほとんどが2017年最後の大会となるため、「大会を終えたらクリスマスはゆっくり休みたい」「(軽井沢で)ショッピングなど滞在も楽しみたい」とリラックスムードだが、シドロワは本気モードだ。
「トライアル前なのですごく真剣な気持ちで(軽井沢国際に)臨んでいる。ここでいい結果を出してトライアルに向かいたい」
美しき氷上の戦いにファンの注目が集まっている。
取材・文●竹田聡一郎(たけだ・そういちろう):1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』がある。カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを国内外問わずに追っている。