既存店の売上高が29か月連続で増収となるなど、業績のV字回復が著しいマクドナルド(日本マクドナルドホールディングス)。好調の要因となっているのは、「朝マック」や「昼マック」の強化に加え、午後5時以降にハンバーガー類を購入して100円を追加するとパティの量が倍になる「夜マック」の開始など、時間帯を区切った集客アップ戦略だ。そして、次に狙うのが、他業態との競争も激しい「カフェタイム」だという。果たして勝算はあるのか。フードアナリストの重盛高雄氏がレポートする。
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2012年に東京・原宿で産声を上げたマクドナルドのカフェ業態であるマックカフェ。現在は全国に90店舗ありますが、このマックカフェで4月27日よりフランスの代表的な菓子「マカロン」がレギュラーメニューとして販売されています。昨年12月に期間限定商品で売り出したところ人気が高かったため、レギュラー化を決めたようです。
価格は1個150円。フレーバーはラズベリー、チョコレート、バニラ、シトロンの4種類。アーモンドが香るこうばしいサクッとしたマカロン生地に、クリームをサンド。マカロンはリニューアルしたカフェラテとの相性も抜群とマクドナルドは自信を持っています。
それもそのはず。たかがマカロンとはいえ、本場フランスより直輸入するほど力を入れている商品なのです。恵比寿駅前店で開催された試食・説明会でも、メニュー開発担当者はこう意気込んでいました。
「今回再登場となるマカロンは、フランスで製造され、約1~2か月船便で冷凍輸送。店舗で冷蔵に切り替えて提供される。本場フランスの味わいをそのまま感じることのできる商品として、カフェタイムの過ごし方に新風を巻き起こしたい」(オペレーション展開部の白政慎司氏)
実はこの「カフェタイム」の強化こそ、いまマクドナルドが本気で取り組んでいる戦略なのです。