子供の連れ去りは、親が目の前にいてもたった1分でさらい、5分あれば子供を逃げられない場所まで連れていくという。それも、きちんと働き身なりを整えた、一見すると“普通の人”が狙う。
不審者は基本、返事が必要な声かけをしてくる。「おはよう」「気をつけてね」などの声かけは親切心ととらえてもいいが、「道を教えて」などは要注意。下記は実際にあった例。このように、言葉巧みに近づいてくるので、親子で、こう声をかけられたらどういう態度をとるか練習しておこう。
【チョイ声がけ型】
「チョットチョット」
「すいませーん」
「ごめんよ」
【権威誇示型】
「お巡りさんだけど、少し話聞ける?」
【緊急事態発生型】
「お母さんが入院したから、一緒に病院へ行こう」
【親切心要求型】
「困っているんだ、助けてくれないか?」
「Mさんのおうちに案内してくれない?」
【身の上相談型】
「どうしたの?」
「話を聞くよ?」
「困ってない?」
【利益供与型】
「お菓子をあげるから、お願いを聞いてくれる?」
【魅惑誘導型】
「かわいいね、写真を撮らせてくれない?」
【恐怖心あおり型】
「言うことを聞かないと、痛い目に遭わせるぞ」
【緊急行動要請型】
「急いで行かないと間に合わないよ」
【好奇心触発型】
「かわいい子猫がいるよ、ほらあそこの家の裏に…」
◆出典「子ども安全ガイドブック」(ステップ総合研究所)
※女性セブン2018年8月2日号