スポーツ

単勝1倍台の人気馬 賢い馬券の買い方は?

圧倒的1番人気の馬は買いなのか

 今年の秋華賞に臨んだアーモンドアイの単勝オッズは1.3倍。人気に応えて圧勝し、牝馬三冠に輝いたが、「1本かぶり」の馬がいつも勝ちきっているわけではない。こういうレースにはどう向き合うか。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、単勝1倍台の競走馬の強さについて考えた。

 * * *
 10月の東京・京都開催全18日216レース中、1番人気馬の単勝オッズが2倍を切ったのは約3分の1にあたる73レースで、その「圧倒的人気馬」(以下「人気馬」)が勝ったのは半数以下の35レース。意外と信頼性がなかったが、2着が20回あるので、連対率は75%にも及ぶ。

 連対時の馬連の払戻額は最低150円で半数は500円以下、平均は950円ほどだ。単勝オッズと馬連の払戻額は連動しているわけではないが、圧倒的1番人気の馬が出ているレースは、概ね堅く収まっている。

 一方、馬連払戻額の最高は、2着に14番人気が飛び込んできた東京初日(10月6日)の第2レースで8350円。このときの1番人気馬の単勝オッズは1.1倍。馬単は7940円で、馬連を下回った珍しいケースだった。「人気馬」を軸にするときは、馬単にする必要はないという好例だ。これはよく覚えておきたい。

 この間、「人気馬」への騎乗がもっとも多かったのが、モレイラで19回。2位がルメールで18回、3位がデムーロの5回と、予想通り外国人騎手が上位を独占した。彼らが騎乗することで人気が集中するケースも多い。勝ったのは、それぞれ8回、9回、1回。他の馬の標的にされ、強欲な競馬ファンが勝って当然という思いで見つめるプレッシャーにさらされながらの騎乗。慎重になりすぎて脚元を掬われることも多い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
常に全力笑顔の林家つる子
《抜擢で真打ち昇進》林家つる子、コロナ禍でYouTubeに挑戦し「揺るがない何かができた」 サービス精神旺盛な初代・林家三平一門の系譜
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン