――『今選ぶなら、地方小規模私立大学!~偏差値による進路選択からの脱却~』をリリースしたわけですが、この一作目の位置づけはどんなものですか?
安澤:私たちは今、何冊か本の出版を企画していますが、そのすべてに共通しているのは「価値観を揺さぶる投げかけをする書籍」だということです。第1作目は、2020年の大学入試改革を目前にし、私たちが受けてきた偏差値を軸とした教育から大きく変わろうとしていると伝えたくて、出版を決めました。
佐藤:言うまでもないですが、少子化により大学の数はどんどん減るだろうと言われています。最もその危険性があるのが、「地方小規模私立大学」です。それは、これまで偏差値の高い都心の大規模大学に価値が置かれてきた背景があるからです。
しかし、実は中小規模の大学の方がこまかく学生の面倒を見てくれるという良さがあったり、地方の大学の方が地域に出て活動でき大学生が課題意識を持って成長できるという良さがあったりする。本書は、社会で活躍する人を育てるとはどういうことなのか、まさに価値観を揺さぶる内容になっています。
【Profile】
株式会社レゾンクリエイト https://raisoncreate.co.jp/
◆安澤真央(Anzawa Mao)/慶応義塾大学商学部卒業。ビジネス系出版社、ITベンチャー企業の経営企画兼社長秘書を経て、フリーランス秘書として独立。その後、佐藤とともにレゾンクリエイトを設立。
◆佐藤智(Sato Tomo)/横浜国立大学大学院修了後、出版社に入社。その後、ベネッセコーポレーションに転職、教育情報誌『VIEW21』の編集に当たる。フリーライターとして独立後、レゾンクリエイトを立ち上げる。同時に、教員免許取得や学校の教師500人以上にインタビューした経験から教育ライターへ。著書に、『公立中高一貫校選び 後悔しないための20チェックポイント』(ディスカヴァー21)、『先生のための小学校プログラミングがよくわかる本』(共著・翔泳社)がある。