そもそもドーミーインとは5つのブランドからなるが、各ブランドで標榜するコンセプトは以下の通りだ。
●ドーミーイン/寮事業のノウハウを受け継ぐ我が家のような寛ぎと快適性を提供するベーシックブランド
●ドーミーインPREMIUM/観光ニーズの多様化にも対応できるようツインや和洋室なども充実したドーミーインのハイエンドブランド
●ドーミーインEXPRESS/日帰り入浴、デイユースなどにも対応した新サービス重視のブランド
ホテル名にドーミーインを冠するブランドはこの3つであるが、以下の2ブランドもドーミーインにカテゴライズされる。
●御宿 野乃(おんやど のの)/ビジネスホテルと旅館の融合をイメージした全館畳敷きで和風テイストのドーミーイン
●グローバルキャビン/カプセルホテルの合理性とドーミーインの快適性を両立させたキャビンタイプホテル
ドーミーインの人気を支えているのは、なんといっても温泉大浴場だ。ビジネスホテルに大浴場や温泉はもはや定番設備になりつつあるが、1993年の初出店以来ほぼ全ての施設に温泉大浴場を設け全国展開してきたドーミーインは、ビジネスホテルと温泉大浴場のパイオニア的ブランドといえる。
その他、機能的にして快適性も高い客室、ご当地メニューを豊富に採り入れた朝食、無料の夜鳴き蕎麦(夜食ラーメン)なども人気が高い。
温泉大浴場のある宿泊施設といえば旅館を想起するが、ドーミーインそのものは洋風ホテルというイメージだ。ところが、最近和風ビジネスホテルをコンセプトとする「御宿 野乃」もみられ、旅館のようなホテルということでその存在感を高めている。まだ5店舗の展開ではあるが筆者がいま最も注目するドーミーインの新興ブランドだ。