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スズキ新型ハスラーに刺客も 軽SUVの「角張り」対決が激化

ターボモデルの販売比率アップに期待高まるスズキ・新型ハスラー

ターボモデルの販売比率アップに期待高まるスズキ・新型ハスラー

 2018年夏に20年ぶりのフルモデルチェンジを受け、ヒットを飛ばしたジムニー自体、旧型に比べると大幅なボクシースタイルに変わったが、先祖返りしたかのようなスクエアフォルムに、多くの人が新鮮さを感じていた。

 山本氏は、「コンセプトは違いますが、ジムニーとハスラーは開発期間が重なっていまして、お客様が求めるテイストとして、ファッション的な側面からジムニーライクな佇まいの要素は求められている」と言うから、四角い武骨なスタイルのSUVにはかなり手応えを持っているのだろう。

 もちろん、軽自動車は全高の自由度はあるものの、全長や全幅には規格の制約がある。勢い、スペース効率やユーティリティを考えると、スライドドアのハイトワゴンが売れ筋となるのだが、「軽の規格の中でボクシーなSUVを作ろうとすると薄っぺらく見えてしまいますので、できる限り力強く見えるよう、使用している鋼板の厚み感をどう出していくかもポイントでした(チーフエンジニアで新型ハスラーを手がけた竹中秀昭氏)という。

 今回の新型ハスラーは、全グレードでマイルドハイブリッド搭載車となり、少々寂しい気はするがMT車の設定が見送られるなど、コストセーブした分を相当、安全性能や装備の充実に割いた。

 特に、ターボ車については全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロールや車線逸脱抑制機能を、スズキの軽としては初めて搭載。そのため「旧型では15%だったターボ車の販売比率は、新型では倍増の30%ぐらいになると、期待値も含めて考えている」(製品・用品企画課係長の高橋修司氏)。これは、ノーマルなNA(自然吸気)モデルは街乗り使いメインなのに対し、過給機のターボモデルは、より遠出を楽しみ、高速道路の利用頻度も高くなることを想定してのことだ。

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