後年、父の期待に応えられなかったフレディはうつ病とアルコール依存症に苦しむようになり、42才の若さで心臓発作で亡くなった。ドナルドは実の兄に治療を受けさせようとせず、危篤と知りながら映画を見に行っていたという。
《(フレディの死の直後)フレッドとドナルドは、何も変わりはないかのように振る舞った。息子や兄が死んだというのに、いつものように、ニューヨークの政治や取引や女性に関する下卑た議論をしていたのだ》
それが、“無敵の男”たちの弔いのスタイルだった。
※女性セブン2020年9月24日・10月1日号