国内

コロナ禍の教育現場 生徒に「大事をとってお休み」強要も

「大事をとってお休み」はかえって混乱を招くことも

 新型コロナウイルスの感染予防を徹底するため、少々の発熱でも「大事をとってお休み」する人が増えている。だが、一般企業では大事をとって休んだはずが、取引先にまで影響が及ぶなど、組織が大わらわの一大事に発展することも珍しくない。

 同様の混乱は、職場だけでなく教育現場にも波及している。「コロナ禍以降、教育現場は地獄の様相」と明かすのは、公立中学校で数学を教える30代の男性教師だ。

「コロナ休校の遅れを取り戻す名目で授業数が増えた上、消毒や検温の時間も加わり、もうヘトヘト。それでもコロナ禍以前の『働き方改革』による残業規制は生きているので、仕事を持ち帰ることが増えました。

 そんな中、7月半ばに50代の学年主任の女性が『37.5度はないけれど、体調が優れないので大事をとって』と休んだんです。彼女はクラス担任も持っていたため、他の教師が代わりに見なければならず、授業準備やテスト作り、採点に割けたはずの時間がなくなった。

 学年主任は生徒が問題を起こした時に警察と連携をとったり対外的な対応をする立場でもあるので、代わりを誰がやるかなど、職員室はてんやわんやとなりました」

 一方で、生徒には「大事をとってお休み」が“強要”されているとも。

「元気でも、熱が37度を少しでも超えている場合は、クラスメイトや教師にうつす可能性もあるので休んでもらうことにしています」(同前)

※週刊ポスト2020年10月2日号

関連記事

トピックス

映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
日本初となる薬局で買える大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」
日本上陸の内臓脂肪減少薬「アライ」 脂肪分解酵素の働きを抑制、摂取した脂肪の約25%が体内に吸収されず、代わりに体内の脂肪を消費
週刊ポスト
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
日本製鉄によるUSスチールの買収計画
【日本製鉄のUSスチール買収問題】バイデンもトランプも否定的だが「選挙中の発言に一喜一憂すべきではない」元経産官僚が読み解く
NEWSポストセブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン