国内

人間が余る時代、「馬鹿ブス貧乏」はどうしたら生き抜けるか

藤森かよこさん。異色の自己啓発本が反響を呼んでいる

藤森かよこさん。異色の自己啓発本が反響を呼んでいる

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。このコロナ禍を、そして、コロナによって大きく変わる世界をどう生き抜いたらいいのか。とりわけ非正規雇用の割合の多い女性の雇用は悪化し、自殺者も増えている。

 そのヒントの一つになりそうなのが、福山市立大学名誉教授の藤森かよこさんが上梓した『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』(KKベストセラーズ)だ。本書は「低スペック女子向け」の異色の自己啓発本として大きな反響を呼んだ前著(『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』)の続編でもある。「世界があなたを必要としなくても、あなた自身が世界に居座れ!」と説く藤森さんに、近未来予測と、“持たざる者”のサバイバル術を伺った。

 * * *

「人間が余る」時代が近づいている

──昨年から始まり、現在も猛威をふるうコロナ危機に対して恐怖と不安を抱いた藤森さんが取った行動は、「徹底的にリサーチ」でした。

藤森:不安なとき、恐怖に駆られたときは、自分が怖いと思っている対象について徹底的にリサーチするに限ります。私は生まれて初めて痴漢に遭遇したときから、そうしてきました。昨年の2月から新聞や関連本、インターネット記事などを読み漁って自分なりに勉強した副産物が、今回の新刊になります。かなり厳しいことも書いていますが、未来予測や対策に、見通しの甘さは命取りです。最悪の未来を想定した上で、自分ができる範囲で備えるのが、生き抜くために必要な姿勢だと思います。

──コロナ危機によって、「遠い未来」だったはずのものが、「近未来」になったと書かれています。たとえばデジタル化、AI化の加速、第四次産業革命の到来……。その結果、「普通のその辺の女性(と男性)の雇用が消える未来」が近くなってしまったと。

藤森:こういう方向に世界が動いていくのはわかっていたんですが、私が死んだ後だと思っていました(笑)。今回のコロナが、その流れを加速させたんです。明治維新も戦後もそうですが、歴史を見ればわかるように、世の中、変わるときはサッと変わります。今は「人間が余る」時代が近づいている。その近未来を、私を含めた「馬鹿ブス貧乏=そのへんの普通の女性」はどうしたら生き抜けるのかを考えました。

関連記事

トピックス

氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
《大谷は誰が演じる?》水原一平事件ドラマ化構想で注目されるキャスティング「日本人俳優は受けない」事情
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
パリ五輪への出場意思を明言した大坂なおみ(時事通信フォト)
【パリ五輪出場に意欲】産休ブランクから復帰の大坂なおみ、米国での「有給育休制度の導入」を訴える活動で幼子を持つ親の希望に
週刊ポスト