2023年、2度目の宇宙ミッションに
古川聡(ふるかわ・さとし)
飛行期間:2011年6月7日→11月22日
1999年、山崎直子、星出彰彦とともに宇宙飛行士に選抜。それまでは東大病院の外科医だった。2011年に約5か月半、ISSに滞在している。若田光一飛行士とともに、2023年頃におけるISS長期滞在クルーとして次の宇宙ミッションが予定されている。
無人補給機「こうのとり」をISSとドッキング
油井亀美也(ゆい・きみや)
飛行期間:2015年7月23日→12月11日
「新世代」と呼ばれる第5期募集の宇宙飛行士の中での最年長。航空自衛隊の元パイロットだった。ISS滞在時は地球の美しさに魅了され、多くの写真をTwitterで紹介した。実家は長野県のレタス農家で、深夜の野菜の収穫時に空の星を眺めていた。
日本実験棟「きぼう」の利用環境を構築
大西卓哉(おおにし・たくや)
飛行期間:2016年7月7日→10月30日
前職はボーイング767の副操縦士として全日本空輸に勤務。ISSに向かうソユーズ宇宙船では「レフトシーター」を務め、船長を補佐した。大学時代に打ち込んだのが飛行機作りで、「鳥人間コンテスト」に出場したが、その際の役割はパイロットではなかった。
医師として健康に関する宇宙実験を遂行
金井宣茂(かないのりしげ)
飛行期間:2017年12月17日→2018年6月3日
防衛医科大学を卒業後、海上自衛隊の医官として働く。潜水医学を学ぶためのアメリカ留学中、「深海」と「宇宙」の類似性に気づき、宇宙飛行士という仕事を意識した。米国での訓練中、「極限環境ミッション運用」の通称「NEEMO」から「ニモ」とあだ名で呼ばれた。
取材・文/稲泉連
※週刊ポスト2021年4月30日号