ただし、マニュアルにはこんな文言が続く。
「もし何度目かのデートで、お互いに好意を持ってそういう行為に発展しても良いな、と思った時、お小遣いはいくら欲しいですか?」
この瞬間、女性は自らの意思で、自らに値札をつけることになる。女性の“言い値”が重視されるため、必ずしもランクが高い女性の金額が高いわけではないが、前出の美女Mさんは「1回30万円」だったという。
「男女ともに登録時に身分証の提示が必須なため、身分を偽ることができるアプリやサイトとは違って安心感を覚える女性が多かった。男性も身分を登録しているため、女性に性行為を強制するような言動は避けます。危険な目にあうリスクを背負って個人同士で“パパ活”をする女性もいる現状で、頭ごなしに交際クラブや登録女性を否定することができるのか……と考えてみる視点も必要ではないでしょうか」(日向氏)
取材・文/河合桃子
※週刊ポスト2021年4月30日号