ビジネス

新築マンションは「狭小」から「広大」トレンドへ 特殊な好況感の先行き懸念も

テレワークの普及でマンションに広さと部屋数を求める人が増えている。

テレワークの普及でマンションに広さと部屋数を求める人が増えている。

 コロナ禍のテレワーク普及により、新築マンション市場のトレンドが変わりつつある。これまでは価格も手頃な“狭小マンション”が多く販売されてきたが、コロナ後は「広さと部屋数」を増やした“広大マンション”があちこちに建設されている。果たしてどこまで需要があるのだろうか。住宅ジャーナリストの榊淳司氏がレポートする。

 * * *
 新築マンション市場に新たなトレンドが生まれている。コロナ禍によって商品企画の傾向に変化が生じたのだ。「広さと部屋数」を増やすという流れが顕著に表れ始めたのだ。

 コロナ禍によって度々発出された緊急事態宣言は、人々の働き方に微妙な変化をもたらした。「自宅でできる仕事はなるべく自宅で」というテレワークが一気に普及したのだ。これによって、多くの人々にとって自宅は「寝に帰る場所」というより「仕事場」になってしまった。

 場合によっては、一日の内のほとんどを自宅で過ごさなければならない。そうなると、今まで気づかなかったことにも気づかされる。

 例えば、仕事をする場所がない。リビングのダイニングテーブルを一日中使うわけにもいかない。リビングには他の家族がいる場合も多く、リモートでの打ち合わせや会議には向かない。また単身者でもワンルームマンションのような狭い空間に一日中閉じこもっていると、かなりの閉塞感に見舞われる。

 そんな人々にとって、根本的な解決策は引っ越しであった。新しく探す住まいは、今よりも「もう一部屋」、そして「もっと広く」というニーズを満たす条件でなければならない。

マンション内に仕事部屋を設けられる人はまだ恵まれている。

マンション内に仕事部屋を設けられる人はまだ恵まれている。

関連記事

トピックス

体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
睡眠研究の第一人者、柳沢正史教授
ノーベル賞候補となった研究者に訊いた“睡眠の謎”「自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足です」
週刊ポスト
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
女性セブン