“社内不倫”は数あれど、情事の現場が交番となると、さすがに見逃されることはなかった。兵庫県警は5月28日、勤務中に交番で性行為をして職務を怠ったなどとして、女性巡査部長(29)を減給10分の1(3か月)の懲戒処分にした(同日付で依願退職)。
内部通報によって発覚したという「交番情事」の中身について、地元紙記者が語る。
「女性巡査部長は2019年8月~2020年2月頃、同じ甲子園署に所属していた男性巡査長(26)を交番に呼び出して夕方から休憩室で交わったり、署の執務室でも性的な行為をした。
その直後の同年3~5月頃には、別の男性巡査部長(33)と署内の参考人室でキスをするなどしていた。3人とも当時は既婚者で、いずれも不倫関係でした。女性巡査部長は2人を相手に不適切な行為をしたため、『不健全な交際と職務を懈怠した』としてより重い処分となったということです。調査には『けじめがつけられなかった』と話しています」
この女性巡査部長について県警関係者はこう語る。
「幼少期から名門スイミングスクールに通い、小柄ながらパワフルな泳ぎでオリンピックも夢ではないと言われていた。体力に自信があるボーイッシュなタイプで、警察官になった後も、県警の代表として水泳大会に出場して好成績をおさめています。巡査部長の昇任試験も一発で合格したそうです。夫も警察官でしたが不倫発覚後に離婚が成立したと聞いています。交番は人が少ないので、身内の“密会”に使われることがあるんです」
兵庫県警では2017年にも既婚者の男性警部(当時39)が、部下で独身の女性巡査(当時30)と署内の道場に隣接する個室で性行為をしたとして処分を受けている。昨年も、既婚者の男性巡査部長(当時32)と独身の女性巡査(当時21)が勤務中に交番で3回ほど性行為をしたとして処分された。
なぜ同様の“事件”が続くのか。
県警に訊ねると「それはもう……このような不祥事を起こして県民の信頼を得るにも大きく水を差したということで本当に申し訳なく思っています。今後、警察職員に対しては職務倫理教養のより一層の徹底を図るため指導していきたい」(監察官室)と恐縮しきり。
交番の“防犯対策”も厳重に。
※週刊ポスト2021年6月18・25日号