芸能

全力でコミカル演じる三浦翔平 「奇異性効果」が生む個性と魅力

故・三浦春馬さんとの思い出を胸に(Getty Images)

どこから見ても完璧なイケメンの三浦翔平が路線変更?(写真/Getty Images)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)で、コミカルな演技を披露している俳優の三浦翔平(33才)について。

 * * *
 このところ、なかなかいいなぁ、面白いなと注目している俳優がいる。モデルでもある三浦翔平さんだ。言わずと知れたイケメンだが、爽やかな好青年やシリアスな役などより、ここ最近話題となっているコミカルな演技が印象的だ。

 今夏、三浦さんが出演しているのは、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんがダブル主演を務める『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』。ハコヅメというタイトルの通り、通称“ハコ”と呼ばれる交番に飛ばされた戸田さん演じるワケあり元エース刑事の藤聖子と、交番に勤務する永野さん演じる天然新人警察官の川合麻依の最強ペアが繰り広げる“やけにリアルな交番エンターテインメント”だ。この2人の個性が生かされた演技が良いと評判のドラマでもある。

 三浦さんの役は、藤の警察学校の同期で刑事課捜査一係の刑事、もじゃもじゃ頭の源誠二だ。学校時代の成績はビリだが、天性の人たらしで、地域住民からは広く慕われ、「取り調べの天才」として被疑者を落とす能力は署内随一。負けず嫌いで思い立ったら即行動。藤と嫌味の応酬や口喧嘩はしょっちゅうながらも、彼女を気遣いフォローする。そしてこの役、三浦さんにぴったりはまっているのだ。

 このドラマ、原作は秦三子氏による漫画『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』(講談社)。秦氏が元警察官だけあって、描かれている彼らの日常は知らないことばかり。第1話の“通常点検”のシーンでは、警察官としての規律を保つための装備品や動作確認をする。整列して順番に吹いていく警笛の音がおかしくても堪えなければならず、笑いを堪える彼らの心の声が聞こえてくる。合コンでは印象を良くしようと職業を公務員と言う女性警察官、連日の張り込みで汗臭さと加齢臭が充満する刑事課の様子、疲労困憊で枕を並べる仮眠室の状況、どれも笑えるが共感が持てる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト