左が2回洗った後のマスク、右が新品。明らかに小さく…

コロナ政策として配布されたアベノマスクを2回洗った後(左)、そして右が新品

「飲食店ではトイレに行く時にマスクを着ける“危険便所”、会計を終え外に出る時に一斉にマスクを着ける“危険店外”があります。要するに、仲間うちでいる時はマスクは不要だけど、一旦仲間という結界から出る場合はマスクを着用するのがマナーとなっているのです。

 また飲食店では、客がテーブルの上に置かれたアクリル板を話しやすいように動かしても店員が見て見ぬ振りする“板移動”というのもあり、お店としては客が来るまでは感染対策の準備をしておいて後は客に任せますよという姿勢を示している。タクシーの“シートベルトをお締めください”の自動アナウンスに近く、『うちは対策をやっていますよ』と対外的に言い訳できればいい。コロナ対策が形骸化しつつある現われでしょう」

 ちなみに、江戸しぐさは江戸時代に実在していたという史料がないとの指摘もあるが、令和しぐさに関しては私たちが実体験している。このおかしなマナーは歴史として残るのか、それともすぐに忘れられることになるのか。

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