3人の専門家が警鐘 2022年「地震警戒エリア」MAP

3人の専門家が警鐘 2022年「地震警戒エリア」MAP

内山:その辺りの海域の近くには、太平洋プレート・北米プレート・フィリピン海プレートという3つのプレートの境界が交わる『三重会合点』がありますから、もともと地震が起きやすい危険地帯です。最近は、このエリアでM4~5の地震が40回以上群発発生しているので、私も緊張感をもって監視しています。

服部:あと東北、関東以外で気になるのは、南西諸島です。私が活用している観測データでも、南西諸島での動きが多く観測されています。

内山:南西諸島のなかでも、沖縄県などの琉球諸島に着目しています。私が予測に利用している「地電流観測」でも、沖縄本島周辺に異常が多く見られる。2010年にM7クラスの地震が発生したエリアですが、同じ規模の地震が近いうちにあと2~3回来る可能性がありますね。

(後編につづく)

【プロフィール】
平井道夫(ひらい・みちお)/1947年生まれ、東京都出身。地震予測「地震解析ラボ」代表取締役。地震計、VLF/LF電波などの観測データに基づいて、1週間以内の地震予測を行なっている。

内山義英(うちやま・よしひで)/1957年生まれ、静岡県出身。地震研究機関「ブレイン」代表。地電流、低周波音などの観測データに基づいて、1週間以内の地震予報を行なっている。

服部克巳(はっとり・かつみ)/1965年生まれ、愛知県出身。千葉大学大学院理学研究院地球科学研究部門教授。同大学でULF電磁場などの観測データに基づいて地震の監視・予測を行なっている。

※週刊ポスト2022年1月14・21日号

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