噛まれる/犬の背後から慎重に前足を浮かせる
「犬がほかの犬に噛まれたら、素早く噛んでいる犬の後ろに回り、首輪かハーネスを持って体にまたがり、両膝で犬の体を固定します。その状態のまま両前足を垂直に引き上げると、噛む力が弱まり引き離せます」(サニーカミヤさん)
両足を持ち上げても離さない場合は、咽頭の下部に刺激を与える咽頭反射法も効果的。
万が一に備えて愛犬・愛猫に合わせてカスタマイズ
いざというときのため、最低でも左記のアイテムは用意しておこう。「特に包帯は必須。伸縮包帯や粘着包帯は伸縮性があるので、足や関節回りのけがの処置に適しています。引っ張りながら巻くと、血が止まってしまうので、貼り付けるようにして巻きましょう。一方、伸縮性がない綿包帯は耳など首から上の処置に適しています。いずれも使いやすいサイズに切っておくこと」(サニーカミヤさん)。応急処置を行う際は、感染予防のために必ず手袋を装着して行うこと。
【ペット救急アイテムリスト】
□ガーゼ 5枚以上
□ワセリン
□伸縮包帯 2セット以上
□粘着包帯 2セット以上
□綿包帯 2セット以上(猫や小型犬の場合、包帯はすべて、幅1cm×長さ50cm程度にあらかじめ切っておくのがおすすめ)
□ゴミ袋(血液やガーゼを捨てる専用のもの。感染を防ぐために必要)
□ペットシーツ
□ピンセット(先が丸いもの)
□感染予防用手袋 1匹につき2枚以上(多頭飼いの場合、ペット間での感染を防ぐため)
※窒息防止のため、首から上に伸縮・粘着包帯は使わない。
取材・文/鳥居優美 イラスト/尾代ゆう子
※女性セブン2022年3月17日号