育てやすく品種改良されたバラも続々
【長く咲き続ける手間いらずのバラ】
アメリカのアルトマン社による白根苗のバラ「トゥルーブルーム」。花は5cmほどとコンパクトだが、病気になりにくく、虫がつきにくいのが特徴。また、深紅の花が春から晩秋にかけて咲き続ける強いバラで、初心者でも管理がしやすい。6寸・3300円(価格は編集部調べ)/高松商事
【花が散りにくく、丈夫で育てやすい】
フランスのメイアン社が作出した「ゼプティ」。病気にも、暑さや寒さにも強いバラで、鉢植えでも地植えでもOK。さらに、1輪の花持ちが約20日間と長く、しかも繰り返し咲き続けるので、毎年美しい花が楽しめる。3.5寸・2000円前後(価格は編集部調べ)/エム・アンド・ビー・フローラ
「野菜」 ミニトマトなどが大人気。ナス科の作物が育てやすい
「特に育てやすいのはミニトマト。必ず採れるので人気です」(間室さん・以下同)
同じナス科の植物は、なすやピーマン、シシトウなども作りやすいが、逆にウリ科で丸くて大きくなるメロンやすいかは難しい。
「温度が上がってくると作りやすくなるのが南米原産のオクラです。通常4〜5本の苗がポットに植えられた形で売られていますが、そこから間引いて健康な苗を2本程度残すには、必ずはさみで切ること。根が傷つきやすいので、抜くのはNGです」
一方、水菜や小松菜などの葉菜類、ラディッシュなどの根菜類を推奨するのは、タキイ種苗の広報担当者だ。
「果菜類と比べ地味ですが、種まきから収穫までの期間が短く、手間もあまりかからないので初心者向きです」
家庭菜園で育てやすい野菜の品種も増えている。下記を参考にトライしてみよう。
家庭菜園で育てやすい!こんな品種に注目
ラディッシュ(二十日大根)
●注目品種/ニューコメット(タキイ種苗)
形はきれいな球形でそろいがよく、しかも生育が早いので家庭菜園にうってつけ。従来種に比べて葉がコンパクトなのでコンテナでも密植が可能。外は赤色、中は純白色。
リーフレタス
●注目品種/ガーデンベビー(タキイ種苗)
草丈10〜15cmのリーフレタスミックス。赤系や緑系、丸い葉やとがった形の葉など複数種類の品種がミックスされていて、見た目にも楽しめる。苦みも少なくサラダでもおすすめ。
大根
●注目品種/三太郎(タキイ種苗)
作りやすさと煮大根としてのおいしさに注力して開発した短い大根。春、秋に種まきが可能。収穫サイズが20〜30cm程度で調整でき、プランターでも栽培できる。
トマト
●注目品種/ホーム桃太郎EX(タキイ種苗)
病気に強く、糖度・酸味のバランスがよくおいしいことから、トマトのスタンダードとなった「桃太郎トマト」。その家庭菜園向けとして登場した。作りやすさ抜群。
ミニトマト
●注目品種/ぷるるん(カゴメ)
カゴメが作出した、口の中の皮残りが少なく、甘みが強く、まるでさくらんぼのような新食感のミニトマト。皮が薄く流通には向かない。だからこそ、家庭菜園で楽しみたい。
失敗しない
取材・文/北武司
※女性セブン2022年5月12・19日号