突然の摘発に焦ったのか、予期せぬ行動に出る客もいたという。
「何を思ったか、パンイチ(パンツ一枚)の男性が捜査員に突撃するような形で、走って逃げようとしたんです。やめときゃいいのに、身バレを恐れたのかな。捜査員が慌てて男性を取り押さえる一幕がありました。その後、スタッフが次々に連行されていった感じ。
客のなかでは、そのパンイチ男性を含めて何人かが陳述書みたいなのを書かされて、その場で事情聴取されていた。彼らはしょんぼりしながら色々聞かれて、可哀想でした」(Bさん)
Aさんと同じように顔写真を撮られ、住所、電話番号、身分証を提示して帰宅を許されたBさん。帰り際、捜査員からこんな言葉をかけられた。
「『個人情報を控えますが、あなた方がウソをついていなければ会社や家に連絡することはありません』って。彼らなりのフォローだったんでしょう」(Bさん)
居合わせた客にとってもトラウマを植え付ける出来事になった。ハプニングの代償は大きかったということだろう。
※週刊ポスト2022年5月27日号