計画停電は大規模なブラックアウトを防ぐためにエリア毎に時間帯を決めて計画的に電気を止める方法で、東日本大震災直後に東京電力が首都圏などで約2週間にわたって実施した。
各地の交差点では信号が消えて警察官が手信号で誘導。スーパーの休業や工場の操業停止も相次いだ。地域の拠点病院も自家発電では補えずに手術が延期され、国民生活は混乱に陥った。
国内ではコロナ感染が徐々に落ち着きを見せるなか飲食店から物販施設、観光地、レジャー産業まで「これから客が戻ってくる」と期待を膨らませている。そこに夏からは計画停電となれば再び経済が沈み込む。
※週刊ポスト2022年5月27日号