偽薬によって断薬が成功した例

偽薬によって断薬が成功した例

 薬の効能や副作用に関する情報を集めることも忘れてはいけない。

「いまはインターネットで検索すれば、薬の説明書や添付文書を簡単に見ることができます。わかりやすいのは『日経メディカル』のサイト。文字も大きく、副作用をチェックできる。薬の名前と『日経メディカル』を検索サイトのキーワードに入力して調べてみてください。自分で新しい情報にあたろうとすることが大切です」(松田さん)

 情報収集が本人の負担になるのであれば、家族が代行することも必要だ。在宅医療で減薬に取り組む、たかせクリニック理事長の高瀬義昌さんは「家族は、最新情報をキャッチしながら対応していくという気持ちを持ってほしい」と主張する。

「地域によっては、高齢者の減薬に取り組む家族に向けた勉強会が開かれているので、参加してみるのもいい。減薬を積極的に行う病院や薬局を探すことも大事です。

 人間はある年齢を超えると、正しい情報に追いつけなくなってくる。実際に、『家族に減薬について話しても、理解してもらえない』と相談を受けることも少なくない。そんなときは一方的に正論を押しつけるのではなく、人生の先輩としてリスペクトを忘れずに。昔話などをしてコミュニケーションを取りながら伝える方法をアドバイスしています」(高瀬さん)

 体のためにのんだその1粒を毒に変えないように、まずは処方箋から見直してみたい。

※女性セブン2022年7月21日号

関連記事

トピックス

体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
睡眠研究の第一人者、柳沢正史教授
ノーベル賞候補となった研究者に訊いた“睡眠の謎”「自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足です」
週刊ポスト
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
女性セブン