「特別な一日を過ごしたい」
自民党所属議員の数多の祝辞コメントの中でも、際立っているのが山本朋広・衆院議員の発言だ。
2017年5月、東京都江東区で行なわれた旧統一教会主催のイベントに来賓として出席した山本氏は、「マザームーン」と何度も発言し教団におもねった。マザームーンとは教団内で韓鶴子総裁を指す、最大限の敬意を込めた呼称である。
「本当に皆様には我々自民党に対して大変大きなお力をいただいていますことを改めて感謝を申し上げたいと思います。おかげ様で安倍政権も5年目を迎えまして『長期安定政権』そのように評価をいただいているところでございます。(中略)
本日は、母の日ということで、私も皆様より一足早くお先にマザームーンに先ほどカーネーションの花束をプレゼントさせていただきました。(中略)マザームーンは今日お集まりの皆様にとっての母でありますので、花束が多少大きくて立派でも私の母は許してくれるのではないのかなと、そのように思っております。(中略)今日はマザームーンとともに皆様と特別な一日を過ごしたい」
のちに山本氏は「マザームーン」発言について「韓鶴子の韓国語の読み方がわからず、関係者に英語の愛称を教えてもらった」と弁明したが、鈴木氏はこう断じる。
「自民党を代表して統一教会に感謝の言葉を述べ、韓鶴子氏を『マザームーン』と慕い、リップサービスを絶やさない。彼が教団の内実を把握し、深くコミットしていることは明白です」
※週刊ポスト2022年10月28日号