がんをはじめ、手術が必要になった際はこんな注意が必要だ。
「患者に極力負担をかけない腹腔鏡下手術やダビンチ手術が主流になっている病気に対し、開腹手術だけを示すのは良くない。患者に複数の選択肢が与えられない医師は、スキルアップを怠っていると言えます」(前出・外科医)
クリニックや地元の病院で、手術をする病院を紹介された際にも注意したい。
「その症例について、執刀数が少ない病院を紹介された場合は、疑ってかかるほうがいいでしょう。患者のためではなく、医局とのつながりなど、自身へのメリットを優先させている可能性があります。
患者個人に合わせて必要な医療は何かを判断し、自分が専門でなければすぐに紹介できる医師が名医です。周辺の医療リソースとの関係をうまく構築できているかを患者が判断するポイントは、紹介状をすぐに、適切なところに書いてくれるかどうかです」(上医師)
納得のいく治療を受けるためには、患者自身が医師を見極める目を持つ必要がある。
※週刊ポスト2022年10月28日号