「リリーフ陣は大体1回で交代しますから、MVPの選考側からすれば、誰か1人を受賞させづらい面はあるでしょう。ただ、数字で判断するなら、5試合に投げて1勝3セーブのワゲスパックが何らかの賞を受賞しても良かった。
総合的に考えると、実質的なMVPは『オリックスのリリーフ陣』と言えるでしょう。特に、ワゲスパック、比嘉幹貴、宇田川優希の3人は4試合以上投げて防御率0.00。平野佳寿や山崎颯一郎の存在も大きかった。『最高殊勲選手賞』という1人しか受賞できない称号と矛盾はしますけど、彼らを“セット受賞”させてもよいくらいリリーフ陣が光ったシリーズでした」
野球の質が変化している中で、日本シリーズのMVP選考も曲がり角に差し掛かっているかもしれない。