いまや「羽田甚商店」店主としても活躍中。扱う商品は、すべて自ら足を運んで確かめたもののみ

いまや「羽田甚商店」店主としても活躍中。扱う商品は、すべて自ら足を運んで確かめたもののみ

「20〜30代はよく海外に出かけていました。海外の朝ご飯はオムレツがよく出ますよね? 私も毎日食べていて、卵を食べるとその日一日元気だなあ、と漠然と感じていました。

 あるとき、海外に住む友人の家に10日ほど滞在したことがありました。その友人の奥さんがすごい冷え症で、毎朝彼女と一緒のものを食べていたら、私まで冷え症になってしまったんです(笑い)。毎朝、生野菜と果物とヨーグルト。冷たいものばかりでした。

 その後、別の街に移動して朝食をオムレツに変えたら、冷えが治った(笑い)。食べ物1つで体がこんなに影響を受けるんだと驚きました」

 撮影でロケ弁当が続く間は、調整が大変なのでは……?

「と思いますよね。でも、近頃のロケ弁当はヘルシー志向になってきて、雑穀米も食べることができるんです。

 それでも、ロケ先には必ず自分の好きなお茶やナッツ、カカオ80%のチョコレート、干しいもなどのおやつを持っていきます。特に干しいもは、栄養価が高くて安全に食べられる最高のおやつです。

『特捜9』の出演者は男性ばかりですが、みんな“女子おじさん”で、健康的なものが好き(笑い)。食への意識も高く、現場ではおすすめの酢を交換し合っていました」

 40才前後に体調不良になったこともあったが、乗り越えられたのは食の力だった。

「お医者さんからも『薬を反対から読むとり・す・く。摂れば摂るほどリスクがあるから、薬に頼らない体にしましょう』と言われました。

 当時は揚げ物も受け付けなくなり、アレルギーテストをしてみたら、小麦や牛肉など、もともと苦手な食材が体に合わなかったこともわかりました。頭や口が『食べたい』と欲しても、体はよくわかっているんですね。

 その頃ちょうど、仕事でいろいろな生産者さんにお会いする機会を得ました。みなさんがとても健康で、まさに『医食同源』を実践されているのを見て、ふだんの食事で病気にならない体を作ることが重要なんだと学びました」

 そこで出合い、自身の体を整えてくれた食材を、いつか広く紹介したい。その思いで、2019年にネットショップ「羽田甚商店」を開業した。

「羽田甚の名は、宮大工だった高祖父が掲げた屋号です。その後、家業は商売に変わり、私が6代目を継承しました」

 冬のおすすめは、羽田が開発から携わった薬膳の「4種のきのこ養生スープ」だ。

「きのこはビタミンDが豊富で、風邪予防にもなります。お湯を入れて5分で飲めますが、お鍋でコトコト煮ると、きのこがやわらかく戻ってより深い味わいに。ご飯を入れて雑炊にすれば、忙しい朝でも食べやすく、体も温まります」

朝のルーチンは掃除、ラジオ体操、筋トレだという

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【プロフィール】
羽田美智子/1968年茨城県生まれ。1988年デビュー。映画『RAMPO』、ドラマ『特捜9』シリーズ、『おかしな刑事』シリーズほか多くの番組に出演。2019年、「美と健康」をテーマにしたネットショップ「羽田甚商店」を開店。趣味は旅行、写真。著書に『羽田さんに聞いてみた、小さな幸せの見つけ方』(宝島社)ほか。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2022年11月10・17日号

毎食欠かせないぬか漬け。「酪酸菌、乳酸菌が豊富な“食べる胃腸薬”」です

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「4種のきのこ養生スープ」は、切り干し大根とおぼろ昆布の2種

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