──取り調べの時はどんな気持ちでしたか。
S男:仲間内でも摘発に遭ったことのある者はいたので、さほど驚きもなく淡々と応じていました。
R子:私も待ち時間が長かったです。保釈されたのは翌日の夜7時で、「ここからは在宅捜査で」と言われました。
S男:僕もその少し前に保釈された。その後、9月26日に不起訴処分が出ましたが、検察はその理由を教えてくれない。大変だったのは連日のマスコミ報道。私の自宅に記者が押しかけ、事件以降は妻から「帰って来ないほうがいい」と言われ、いまだに帰れていません。離婚はしていないのですが、妻や子供たちに大変辛い思いをさせてしまい、申し訳なく思っています。
R子:私は自宅マンションの大家の元にまで記者が来たため、「帰って来られたら困る」と退去になりました。看護師をしていた仕事先も辞めざるをえなくなった。私もS男も帰る家を失ったので、今はそれぞれ知人宅に身を寄せています。
S男:自衛隊からは停職4か月の処分を受けましたが、色々あって退職しました。退職後の再就職先は決まっていましたが今回の一件でご破算に。清掃員から風俗店の送迎まで様々な職を探したものの、浜名湖事件の報道により断わられました。やっと受け入れてもらえたのが派遣の仕事です。
R子:私も今は派遣で働いています。