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プーチン大統領のウクライナ侵攻決断にも関係? 心理学的に気になる「9のつく年齢」

プーチン大統領は「祖国防衛の日」前夜にルジニキ競技場で行われた約20万人参加の愛国集会で演説を行った。2023年2月22日(SPUTNIK/時事通信フォト)

プーチン大統領は「祖国防衛の日」前夜にルジニキ競技場で行われた約20万人参加の愛国集会で演説を行った。2023年2月22日(SPUTNIK/時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、ウクライナ侵攻を続けるプーチン大統領の「気になる年齢」について。

 * * *
 2022年2月24日にロシア軍がウクライナの首都キーウに侵攻を開始してから1年が経った。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、1年前と同じ場所で「偉大なウクライナの偉大な皆さん」と国民に呼びかけた。

 大統領の言葉通り、ウクライナは立ち続けて“世界を驚かせ”“耐え抜き”“敗れなかった”。「皆さんを見捨てていません」「忘れていません」「諦めていません」と、声を低くし静かに呼びかけたゼレンスキー大統領は、国民がウクライナに戻れるよう「勝利するために全力を尽くす」とまっすぐに前を見据えた。

 屈しないウクライナに最も驚いたのは、ロシアのプーチン大統領だったろう。ゼレンスキー大統領が話したように、ロシアという大国相手に「3日しかもたない」と予測しただろうし、「72時間後には私たちはもう存在していない」ので、大統領は早々と国を出ると予想したに違いない。だが翌25日、「首相も大統領もここにいる。我々は独立と国を守る」と、政権幹部とともに自撮りした動画を投稿。この時、世界中がゼレンスキー大統領の不屈の闘志を知った。

 それはプーチン大統領が、ゼレンスキー大統領という人物の本質を初めて知った時でもあっただろう。高校教師がウクライナ大統領に就任するというドラマを制作し、主人公を熱演して人気を博したゼレンスキー氏は、ドラマの通り大統領に就任した。だが当時は経済が低迷、政治も腐敗していたウクライナを立て直すことができず、支持率は低下。政治経験の無さと元コメディアンという肩書ばかりに目がいくのも当然で、ゼレンスキー大統領の危機に対するリーダーシップを、プーチン大統領は見抜けなかった。

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