和田医師は、「車の運転も、“まだできる”のに“やめてしまう”というケースが多い」と指摘する。
「75歳以上は更新時に認知機能検査が課されるようになり、80歳くらいになると、まだ運転できる能力がある人まで“そろそろやめたほうがいいのかな”と思うようになる。画一的に高齢者の免許返納を促すメディアの影響も大きいと思います。もちろん、本当に運転が難しくなった人は返納しなくてはなりませんが、“長時間の運転はしない”“遠出には公共交通機関を使う”といったルール設定のもとに続けられる人も多いと考えられます」
※週刊ポスト2023年5月5・12日号