村松さんによれば、意識や行動を変えることで、いいパラレルワールドに行くことも可能なのだという。
「私たちの意識や感情もまた素粒子の一種である『フォトン』という物質でできています。このフォトンの量や質に伴い、一人ひとりが違った周波数を出して生きている。だから、いまいる世界や、一緒にいる人たちが嫌だと思ったらテレビのチャンネルを変えるように、自分の周波数を変えれば、自分がいる世界が変わる。そのためには意識を変えること。例えば周りにいる人を“嫌だな”と思っていたら、嫌だという周波数の世界とマッチしてしまい、そこに居続けることになってしまう。しかし、誰かに“ありがとう”と感謝したり、“うれしい”と思ったりすれば、その瞬間に、お互いに感謝し合う理想的なパラレルワールドにワープすることができる。“意図すれば現象化する”と言い換えることもできますね」(村松さん)
「自分が変われば、周囲が変わる」というのは、思い込みや精神論ではなく、量子力学的にも正しいことなのだ。
辛酸さんが言う。
「理論物理学にも、私たちがいる世界とは別に無数の世界が並行して存在しているという『マルチバース(多元宇宙)』の考え方があります。いま、自分がいる世界に違和感があるとしたら、ちょっと意識を変えることで、別の、より自分が行きやすい世界に行くことができるかもしれない。そう思うと楽しいし、希望が持てるんじゃないかなと思います」
パラレルワールドはいまや空想でも妄想でもない。すぐそこにある“現実”だ。
※女性セブン2023年6月1日号