国土交通大臣には東徹氏。「大阪府議3期、参議院議員2期目のベテラン。加えて日本維新の会総務会長を務めるなど、党中枢と言っていい。弁も立つし、安定感も抜群。重要閣僚もこなせる人物」(須田氏)という評だ。
須田氏は維新の地方分権政策を担う地方創生担当相には、大阪市議の山下昌彦氏を挙げた。
「維新イズムを体現している人物で、議会での調整能力も抜群。いずれ国政で活躍してほしい人物です。市議をいきなり大臣に抜擢するのも維新らしくて新鮮だろう」
地方政界にいる人材と言えば、史上最年少の26歳で芦屋市長に当選した高島崚輔氏もいる。東大からハーバード大学に進んで公共政策やエネルギー工学を修めた英才。福島第一原発を視察するなどエネルギー問題に関心が強く、原子力安全担当相の呼び声も。
ただし、名簿は防衛大臣が空席となった。
「維新には防衛に詳しい人材が見当たらない。外部から招聘する方法もある」(長谷川氏)
安保・防衛政策を担える人材の育成は維新の課題だろう。
※週刊ポスト2023年6月9・16日号