芸能

SHOW-YA寺田恵子が語る『NAONのYAON』 「野音は人に何かを伝えるためにぴったりの場所」

4月29日に行われた『NAONのYAON2023』には、相川七瀬(48才)や土屋アンナ(39才)など、総勢22組48名が参加した

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 これまで多くのアーティストがコンサートを開催し、“ロックの聖地”とまで呼ばれた「日比谷野外音楽堂」。1923(大正12)年の誕生から今年で100周年となるが、施設の老朽化による建て替えのため2024年10月より使用休止となる。

 そんな野音で1987年9月20日に始まり、今年で17回目を迎えるのが、女性ミュージシャンだけのロックフェス『NAONのYAON』。その提唱者が、SHOW-YAのボーカル・寺田恵子だ。

 彼女はスタート当時を次のように振り返る。

「1987年に私が担当していたラジオ番組『オールナイトニッポン』で、THE ALFEEが東京ベイエリアで10万人コンサートを行うという話を聞いて、悔しくて、負けたくないと思って、『女性だけでコンサートをやりたい』と言ったのがきっかけで始まりました」(寺田・以下同)

 寺田には、野音に対する強い思いがあったという。

「野音というとロックの聖地であり、人に何かを伝えるためにぴったりの場所。みんなで時代を築き上げるならここだと思ったんです」

 やるからには女性バンドの裾野を広げたいという思いもあったという。

「当時、女性バンドといえばプリンセス プリンセス(以下・プリプリ)とSHOW-YAくらいだったんです。プリプリは出演を快諾してくれましたが、フェスというからにはいろんな人に出てもらいたいと思って、歌番組で一緒になった人や、ちょっとでもロックっぽいスピリット(魂)を持っている人に片っ端から声をかけました。

 ちょうど、1980年代はアン・ルイスさん(67才)がロック歌謡を世に広めていた時代。アイドル歌手もロックっぽいファッションをしていたんです。それで、革ジャンっぽい服装で歌っていた石川秀美ちゃん(57才)や私が尊敬するカルメン・マキさん(72才)にも出てもらって、うれしかったですし、そのほか、歌手ではないですけど、ロックっぽいっていう理由から美保純さん(63才)にも出ていただきました」

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