次いで多数の専門家が警鐘を鳴らしたのは「タール色素」だった。管理栄養士の浜本千恵さんが語る。
「合成着色料の一種で、食品の見た目をよくする効果がある。日本では12種類の色素の使用が認可され、菓子やスイーツ、ゼリー、ソーセージなど多くの加工食品で使用されます。ところが赤色2号、赤色102号、黄色4号、黄色5号などは発がん性やアレルギー症状などのリスクが数多く指摘され、欧米では使用を禁止、または制限している国もあります」
低カロリー飲料水やガムなどに含まれる人工甘味料「アスパルテーム」にも懸念の声が集まった。管理栄養士の中沢るみさんが語る。
「アスパルテームは発がん性に加えて腸内環境を悪化させるとの報告があります。腸の具合が悪くなるとメンタル面が不調になり、うつになる可能性があります」
4位の「オルトフェニルフェノール」と13位の「イマザリル」に注目するのは、管理栄養士の安中千絵さん。いずれもグレープフルーツやレモン、オレンジなど柑橘類の表皮に塗布される防カビ剤だ。
「海外からの輸入品に使用されており、発がん性が疑われています。皮をそのまま食べる人は少ないでしょうが、レモンハイやオレンジジュース、レモンティーを飲む際、皮をそのままグラスに入れる人は要注意。事前によく皮を洗って、防カビ剤を落とした方がいいです」(安中さん)
摂取後すぐに体に影響を及ぼす恐れのある添加物もある。5位に入った「コチニール色素」は、まれにアレルギー症状を起こす人がいると安中さんは指摘する。
「8月、女性タレントが海外でアナフィラキシー症状を発症したと報じられましたが、原因は朝食のソーセージに含まれたコチニール色素ではないかと思われます」
※女性セブン2023年10月12・19日号