──アタルさんはイギリスのパンク・バンド「The Clash」に影響を受けたと。世間に届く際のポップでキャッチーな作風は共通しているように感じます。
「そうですか!? 冷静な感じでは見てないからな(笑)。もっと、こんな曲書けばいいのにな、というのはあるけど、そういうのも言うのはヤボやから。時代も違うし。女の子2人と組んでいて、ユニークなバンドやなと思います」
──デビュー前から曲は聴いていた?
「(家で音楽が流れていた)影響は間違いなくあるやろうし、子供の頃から真似事はやってましたからね。(セッションも)凄いちっちゃい頃にやったりしましたよ」
記者の質問に丁寧に答えたトータス松本。息子のバンドについて「YouTubeの再生回数もまだまだなんですよ」と気にかける様子もあったが、「ユニークなバンド」という評価は父親からの褒め言葉だろう。
ハシリコミーズの所属する事務所に問い合わせると、「(親子であることは)事実です」(担当者)という回答だった。
1997年にウルフルズがリリースした『かわいいひと』は、子供目線で母親への愛と感謝を歌った人気曲だ。12月28日に57歳になった松本はいま、「できるならあたたかく見守ってね」というメッセージを、同じ道を歩もうとする息子から受け取っているのかもしれない。