「ひき肉です!」で有名になった

「ひき肉です!」で有名になった(画像はYouTubeより)

「収益を6等分するつもりはない」

 実は、「ちょんまげ小僧」は初めから6人組だったわけではない。「ちょんまげ小僧」がチャンネルを開設し、小気味よいテロップを入れるなどの編集を担当する「ナマズ」、そして「イソ・ギンチャク」の3人で開始。あとから「ひき肉」、「右足」、「パンダ」が加入した。そうした“歴史”も関係するのだろう、昨年9月に設立された「ちょんまげ小僧」の父親が代表を務める会社は、すべてのメンバーの親が等しく役員になっているわけではない。

「視聴者を楽しませる企画はもちろん、『ちょんまげ小僧』は、中学生ならではの企画力、荒削りだけどテンポのいい編集技術が高く評価されています。そういう意味で、メンバーによって役割が違い、収入への貢献度も違うといえる。貢献度の高いメンバーの親御さんが取り分を主張する気持ちもわかります」(前出・ITジャーナリスト)

 果たして、収益分配トラブルの真相とは──「ちょんまげ小僧」の父親を訪ねると、こう答えた。

「そのような話があると聞いて、懸念していたところなんです。ずいぶんと曲解されているみたいで……」(「ちょんまげ小僧」の父親・以下同)

 まことしやかにささやかれる噂については承知していたようだ。

「現状、お金が手元に残らないように、収益はいわゆる芸能事務所のようなところに一時的に預けています」

 つまり、まだ誰ひとり報酬を手にしていない、ということらしい。とはいえ、今後は分配を避けられないはず。それに関して問うと、「6等分にするつもりはありません」と説明を続けた。

「『編集』や『企画立案』など、重要なパートを頑張っている子が、労力や貢献度に合わせて、インセンティブ(報奨金)のような形でお金を受け取ることができるように、と考えています。このアイディアは、ほかの保護者のかたからもご賛同いただいています。どのご家族も『うちだけ多くもらいたい』とは主張していませんし、しづらいでしょう。ですから、こちらから提案する形で、みんなが納得できるような形にしたいと思っています」

 町の噂は、やっかみに尾ひれがついた話のようだ。

「私も知り合いから『何億円も稼いでるんでしょ』、『大儲けしてるんだってね』といった話をよくされますが、全然そんなことはありません。YouTubeの収益の単価もかつてと比べると下がっていますし、みなさんが思うほどの額にはならないんです」

 一躍全国区となった息子を心配する父親ならではの気持ちものぞかせた。

「うちの息子の『ちょんまげ小僧』は、立ち上げメンバーではありますが、企画立案も編集作業もしていないので、収益の6分の1をもらうわけにはいかないと思っています。自分の頑張り以上の対価を与えてしまうのって、教育上、すごく心配な面があると思っていて、やはり、頑張った額に応じて振り分けないと。

 お金の使い道ですか? 将来、本人の希望で、大学の授業料などに充ててくれたらとてもうれしいですけど、どうなるでしょうね……」

 突然スターダムにのし上がったことに対する戸惑いは隠し切れないようだ。

※女性セブン2024年2月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
(公式HPより)
《確信犯?偶然?》山下智久主演『ブルーモーメント』は『コード・ブルー』と多くの共通点 どこか似ていてどこが似てないのか
NEWSポストセブン
タイトルを狙うライバルたちが続々登場(共同通信社)
藤井聡太八冠に闘志を燃やす同世代棋士たちの包囲網 「大泣きさせた因縁の同級生」「宣戦布告した最年少プロ棋士」…“逆襲”に沸く将棋界
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
睡眠研究の第一人者、柳沢正史教授
ノーベル賞候補となった研究者に訊いた“睡眠の謎”「自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足です」
週刊ポスト
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン