リリーフ陣は巨人のウィークポイントで、ライバル球団である阪神から2選手を獲得したのは異例だ。馬場も2017年のドラ1で、阪神では背番号18だった。岡田監督は戦力として考えていたという。
「昨季は負け試合での登板が多かったので目立たなかったが、追加点を取られず点差をキープしてくれるので、一打逆転のチャンスにつながる。負け試合を勝ちにつなげる馬場のようなピッチャーを評価していた。ただ、その一方で“巨人は先発が弱い”とハッキリと口にしています」(A氏)
阿部監督は早々に、開幕投手に戸郷翔征(23)を指名した。OB評論家のB氏が語る。
「岡田監督は“先手を打たれた”と苦笑いしていましたが、一方で“俺は開幕投手にそんなにこだわりがないんや”とも話している。開幕投手は1年間、相手のエースをぶつけられるので“最多勝になれないんやで”とか“査定を上げようと思ったら、やらんほうがいいかもな”と語っていた」
阪神の開幕投手は巨人と違い選択肢は豊富だと続ける。
「村上頌樹(25)、青柳晃洋(30)、伊藤将司(27)が有力候補ですが、キャンプ中盤に二軍降格させたビーズリー(28)あたりを起用して驚かせる可能性もありそうですね」(B氏)
本当に2年で辞めるの?
岡田監督は「連覇しかない」と公言してきた。
「今年は各球団がエース級をぶつけてくるので、“独走は難しい。最後に一番上におればいい”という考え。2年連続日本一までは期待していないが、“リーグチャンピオンにはなりたい”とは断言していた」(A氏)
一方で、OB評論家のC氏にはこんな不安も漏らしていたという。
「連覇は自信を持っているが、不安は外野のポジションみたいですね。センターは近本光司(29)がいるが、ライトとレフトがどうなるか。“左バッターが多いので、右バッターに出てきてほしい”と言っていた」