芸能

【引退後初顔出し】「林檎写真」麻田奈美が語る 海外での「屋外撮影」秘話

1977年4月6日、ラスト撮影。アップの写真では、きめの細かい美しい肌に驚かされる。

1977年4月6日、ラスト撮影。アップの写真では、きめの細かい美しい肌に驚かされる。

 1973年の『平凡パンチ』に掲載され、同誌が150万部近い爆発的な売り上げとなった麻田奈美の「林檎ヌード」。日本のグラビア史にも残る伝説の写真で麻田奈美ブームは盛り上がり、ブラジルやハワイ、メキシコなど海外でのロケも敢行された。わずか6年間のモデル活動とその後の人生を、本人が約半世紀ぶりの“顔出し”で振り返る。【前後編の後編。前編からつづく】

 1973年4月、麻田奈美さんはブラジルでの撮影から帰ると、写真家・青柳陽一さんが岩魚釣りでよく訪れていた奥鬼怒温泉郷「加仁湯」へ。1973年にはレコードデビューも経験した。その後、麻田さんが急激に太ってしまったため、1975年はほぼ1年間撮影休止となった。努力のすえ減量を果たして1976年秋に撮影を再開。編集部の依頼で伊豆・吉奈温泉で「伊豆の踊子」の衣装で撮影した。

 1977年1月には奥日光・湯元温泉で零下10数度の雪原が舞台となったが、麻田さんは撮影後の入浴を想像しながら奮闘した。青柳さんと麻田さんは兄と妹のような信頼関係を築き、あうんの呼吸で撮りつづけていった。撮影した写真はその都度平凡パンチに掲載され、大きな反響を呼んだ。

 1977年3月にはメキシコロケに飛んだ。麻田さんが言う。

「私の本名はマヤコというのですが、子供の頃からマヤ文明に憧れていたんです。沖縄で撮影した写真のゲラ校正で青柳さんと一緒に編集部にお邪魔したら、編集長に『どこに行きたい?』と聞かれたので、『メキシコのマヤのピラミッドが見たい』と答えたら本当に実現して。夢が叶ってすごくうれしかったです」

 メキシコの帰路にはハワイにも立ち寄って撮影した。青柳さんは「ハダカのモデルを撮っている気がしなかった」と語る。

「コナの埠頭近くで撮影した時、観光客がいても『ここで撮る』と私が言うと、奈美は何のためらいもなく脱いでくれました。着ていても脱いでいても同じ表情で撮れるんです。最高の宝石を撮っている気分でした」(青柳さん)

 麻田さんもうなずく。

「カメラを向けられると“麻田奈美”に切り替わるんです。周りに何十人も人がいても、特に恥ずかしくはありませんでした。青柳さんの撮影は短時間でパパッと終わりますし」(麻田さん)

関連記事

トピックス

報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
雅子さまは免許証の更新を続けられてきたという(5月、栃木県。写真/JMPA)
【天皇ご一家のご静養】雅子さま、30年以上前の外務省時代に購入された愛車「カローラII」に天皇陛下と愛子さまを乗せてドライブ 普段は皇居内で管理
女性セブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
東京駅17番ホームで「Zポーズ」で出発を宣言する“百田車掌”。隣のホームには、「目撃すると幸運が訪れる」という「ドクターイエロー」が停車。1か月に3回だけしか走行しないため、貴重な偶然に百田も大興奮!
「エビ反りジャンプをしてきてよかった」ももクロ・百田夏菜子、東海道新幹線の貸切車両『かっぱえびせん号』特別車掌に任命される
女性セブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン