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「パワースポット」 実は1970年代に生まれた和製英語だった

 いま、全国的なブームになっているパワースポット。でも、そもそもこのパワースポットって、一体なに? 『聖地感覚』(角川学芸出版)の著者で、NPO法人東京自由大学理事長の鎌田東二教授に、パワスポの「基本のき」を聞きました。

Q1:そもそも「パワースポット」とは何ですか?
A:1970年代に生まれ、2000年代に普及した和製英語です。学問的には聖地や霊場と呼ばれ、神仏や精霊などが顕現する調和のとれた環境が代々守られている癒し空間を指します。鎧がはずれて素の自分に戻れるという最も安心な「巣の中の巣」が聖地であるともいえます。

Q2:パワーをもらうための作法、心構えとは?
A:素直になって欲望を取り外すことで、心に、ある動くものがすっと入ってきます。伝統的な場所なら身を清め、しきたりをわきまえ、草木を一本も採らないなどの禁忌を守り、生態系や生物多様性を守り続けてきた先祖への感謝とリスペクトを忘れないことも大事です。

Q3:どんな身支度や化粧で行くのがよいでしょうか?
A:地元の社寺に参れば日常的に祈りの場を持てます。その身支度は清潔&シンプルで等身大が理想。天の岩戸伝説のように素の心が神と邂逅した瞬間、面(オモテ)が白く輝いたのが、“面白い”の語源。最初から顔を白くする厚化粧や、宝石、香水も必要ありません。

※女性セブン2011年1月6・13日号

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