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2011.04.17 07:00  週刊ポスト

長野県 温泉宿等に被災者1万人受け入れ準備も被災者動けず

 ベストセラー『がんばらない』の著者で、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏は、医療支援のため、福島県南相馬市に続いて宮城県石巻市と女川町に入った。以下は、鎌田氏の報告である。

 * * *
 避難所では、夫婦が寝ているすぐ隣で、まったく知らない人が寝ているという状況がほとんどだ。寝返りを打つと重なってしまうくらいに近い。僕は避難している人に「長野県では1万人ほどを受け入れます。長野に来てはどうですか」と声をかけた。

 県と市町村と民間が協力し、被災者の生活をできるだけ心地よいものにしたいと、バスで迎えに来て、温泉宿などにも泊まってもらう準備もできている。阿部知事からも直接伝えてください、と依頼されていた。

 しかし多くの人は「会社が再開したらすぐ仕事がしたい」「亡くなった家族の火葬を待っている」「まだ家族が見つかっていない」などと動きたがらない。

 大震災の損失は25兆円といわれている。けれど今後はこのマイナスが復興に向けて動き出す。1~2か月もすれば洋服も車も必要になろう。政府は、そのときに東北にきちんとお金が流れるようにしてあげなければいけない。いまが強くて温かくて優しい日本を作るチャンスなのである。

※週刊ポスト2011年4月22日号

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