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市場規模1000億円で“××ジャーナリスト”は1人成立と推測

 わかりやすい解説でお馴染みの流通ジャーナリスト・金子哲雄氏。同氏は評論家の存在は、その市場が成熟していることを意味していると指摘する。以下は金子氏による女性セブン7月12日号の「キテます! 飲むスイーツ」という、ストローで飲むタイプのスイーツの特集についての解説だ。ここでは「スイーツジャーナリスト」が登場した。

 * * *
 タイトルに「キテます!」とありますが、本当にスイーツ市場が熱いです。××ジャーナリストとか××評論家の存在は、その市場が成熟していることを意味します。

 冬にはセブンに、おでん評論家も登場しましたよね。ぼくは流通ジャーナリストとして仕事していますが、それも流通業界が成熟しているから成り立つわけです。推測ですが、専業で食べていける××ジャーナリストというのは市場規模1000億円で1人といわれています。つまりこの記事に登場していらっしゃるようなスイーツジャーナリストの存在がスイーツ市場が1000億円以上に成長していることを示しているわけです。

 カラーページの「ブラトップ」には下着コンシェルジュが登場していました。女性インナー市場は約6500億円ですから、6人の専業ジャーナリストが食べていけますね。

 市場が成熟すると商品開発はますます熾烈になり、選択肢が増えるので、消費者にとっては大歓迎です。一方、業界にとってもこの記事のように露出が増えるので売り上げは伸びやすくなります。市場の成熟は相乗効果を生むのです。

※女性セブン2012年8月2日号

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