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視聴率低迷のフジテレビが目指す目標に困惑する局員もいる

今年4~6月期の関東地区の平均世帯視聴率が3位に落ちたフジテレビ内で、今、「それって本気なの?」と、思わず聞き返したくなるような号令が懸けられているという。

フジテレビは、今年4月から放送されたドラマ『家族のうた』が歴史的な低視聴率に終わり、昼の長寿番組『笑っていいとも!』も視聴率低下が続くなど、視聴率争いで苦戦。

これ以外にも「競馬中継でありえないぐらい低い数字が出た」(フジテレビ関係者)こともあり、一昨年までは、いわゆる“視聴率三冠王”を続けていたフジは、昨年は日本テレビに、そしてついに今期は、『アメトーーク!』『いきなり!黄金伝説』『Qさま』などが好調なテレビ朝日にも抜き去られて、視聴率は在京民放5社中3位にまで落ち込んだ。

これに伴い、現場では大幅な人事異動によるテコ入れが行われ、巻き返しが求められるフジテレビだが、その際、局内で打ち出された“キャッチフレーズ”は「『大学生が入りたい企業ランキング』で1位を取ろう!」というもの。

実際、フジテレビはその手のランキングで常に上位に入る人気企業だったが、ダイヤモンド・ビッグアンドリード社が今年1月に発表したランキングでは、同局の人気は昨年の35位から49位(文系男子)へと急落している。

フジテレビの豊田皓社長は、定例会見で「視聴率3位」について尋ねられた時も、「我々はこれまで通り、10代や若い女性向けの番組を作る」と答えており、その回答は「大学生が入りたい…で1位を」とも符合するが、局員からは「本気でそんなこと言われても…」と困惑する声も。長引く不況で買い手市場が続く就職活動だが、果たしてフジテレビは「人気1位」を獲得できるのだろうか?

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