ライフ

「頭皮のベタつき」 ムダ毛や化粧崩れより好感度に影響大

「頭皮のベタつき」は意外に見られている

「20~30代女性 洗髪24時間後にサンマ以上ネギ以下のクサさに」記事で紹介した、『頭皮のニオイ』に関する調査報告資料をまとめた「スカルプDヘアケア委員会 ~頭皮革命~」プロジェクト。現代女性に「頭皮ケア」の重要性を伝えるこのプロジェクトが、今度は女性の『頭皮のベタつき』について、男女300名を対象とした意識調査や、美容ジャーナリストへのインタビューを実施し、「頭皮のベタつき」が、見た目の好感度に大きく影響するという結果を発表した。

 まず25~39歳の男性150名を対象に、女性が気にしている美容に関する好感度調査を行ったところ、「ムダ毛の処理が甘い女性」「小鼻がアブラでテカっている女性」「香水のニオイがキツい女性」「ファンデーションが崩れている女性」「髪の毛に寝グセがついている女性」いずれと比較しても、「頭皮がベタついている女性」の方が好感度が低いということが明らかになった。

 最近は髪の傷み補修のためのオイル美容液や、ヘアケア剤などの使い方を間違えて、頭皮のベタつきがより強調されてしまっている女性も多い。ムダ毛や小鼻ケアはこまめにしている女性も「頭皮のベタつき」ケアは意外と盲点になっている。

 厚生労働省のデータ(厚生労働省 健康局「平成22年国民健康・栄養調査報告」)によると、日本人の成人男性(20歳)の平均身長は171.0cm、成人女性(20歳)の平均身長は159.5cm。こうした身長差から男女が接近すると、男性の目線は女性の頭部が見下ろせる位置になりやすい。電車の中や隣を歩いているときなど、知らず知らずのうちに女性の頭皮はチェックされているのだ。

 さらに25~39歳の女性150名にも他人の「頭皮のベタつき」が気になることがあるか聞いてみたところ、約7割が「ある」と回答。「職場にロングヘアーの女性がいて、いつも髪の毛がベタついていて、ニオイもする」「友人が夏場に帽子をとった時、髪の毛がベタついてペタンコだった」といった声が。

 同じ質問を男性にすると、「お店で接客された店員の頭皮がベタついてて嫌だった」「電車の中で髪の毛がベタついてる人がいて、気持ち悪いと感じた」という回答も。その一方で、女性に自分の「頭皮のベタつき対策をしているか」という質問に、「している」と回答したのは50.0%とわずか半数だった。

「頭皮のベタつき」の原因と「頭皮ケア」のポイントについて、多数の化粧品研究者や医師、女性誌読者に取材した経験を持つ美容ジャーナリストの木更容子さんはこう語る。

「オシャレは“ヘアスタイルで決まる”といってもいいほど、髪の毛は重要です。トレンドのふんわりと空気感のある無造作ヘアなどでも、頭皮がベタついたり、髪がペッタリしたりしていると、一気に残念な雰囲気に。年齢を重ねるにつれて、髪のボリュームやハリコシが失われてきたと感じる人は、頭皮のベタつきで髪がますますペタンコに見えてしまうので、絶対に防ぎましょう。

 頭皮のベタつきを気している女性に限って、朝も夜もシャンプーをするなど、過度な清潔志向が見られがち。頭皮を洗いすぎると、必要な皮脂まで取り除いてしまい、その結果、皮脂が過剰に分泌されてベタつきの原因になることがあります。また、脱脂力の強いシャンプー・コンディショナーも同様で、人によっては頭皮の乾燥や、過剰な皮脂の分泌につながる可能性があります。その他、成分がリッチなトリートメントのすすぎ残しも、ひとつの要因に。もちろん“洗わなさすぎ”も、ベタつきの原因になります。

 まずは、日頃のシャンプーの回数が多すぎないか、少なすぎないかを振り返ってみること。シャンプー選びでは、脱脂力の強すぎるものはなるべく避けるようにし、成分などをしっかり確認して、“不要な皮脂のみを取り除き、必要な潤いは残すシャンプー”を選ぶことが大切です」(木更さん)

関連記事

トピックス

「ミスタープロ野球」として広く国民に親しまれた長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
《“ミスター”長嶋茂雄さん逝去》次女・三奈が小走りで…看病で見せていた“父娘の絆”「楽しそうにしている父を見るのが私はすごくうれしくて」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ犯から殺人犯に》「生きてたら、こっちの主張もせんと」八田與一容疑者の祖父が明かしていた”事件当日の様子”「コロナ後遺症でうまく動けず…」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
「本人にとって大事な時期だから…」中居正広氏の実兄が明かした“愛する弟との現在のやりとり”《フジテレビ問題で反撃》
NEWSポストセブン
デフサッカー男子日本代表が異例の活動中止に…(時事通信フォト)
【デフリンピック半年前の騒動】デフサッカー男子日本代表が異例の活動中止「監督は聴覚障害に理解があるはずでしたが……」 ろう者サッカー協会が調査へ
NEWSポストセブン
長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督からのメッセージ(時事通信フォト)
《長嶋茂雄さんが89歳で逝去》20年に及んだ壮絶リハビリ生活、亡き妻との出会いの場で聖火ランナーを務め「最高の人生」に
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
「兄として、あれが本当にあったことだとは思えない」中居正広氏の“捨て身の反撃”に実兄が抱く「想い」と、“雲隠れ状態”の中居氏を繋ぐ「家族の絆」
NEWSポストセブン
今年3月、日本支社を設立していたカニエ・ウェスト(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストが日本支社を設立していた》妻の“ほぼ丸出し”スペイン観光に地元住人が恐怖…来日時に“ギリギリ”を攻める可能性
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《子どもの性別は明かさず》小室眞子さんの第一子出産に宮内庁は“類例を見ない発表”、守谷絢子さんとの差は 辛酸なめ子氏「合意を得るためのやり取りに時間がかかったのでは」
NEWSポストセブン
現在、闘病中の西川史子(写真は2009年)
《「ありがとう」を最後に途絶えたLINE》脳出血でリハビリ中の西川史子、クリニックの同僚が明かした当時の様子「以前のような感じでは…」前を向く静かな暮らし
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
六代目山口組の新人事、SNSに流れた「序列情報」 いまだ消えない「名誉職」に就任した幹部 による「院政説」
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン