ライフ

来年は40歳独身女性たちが逆襲へ タッチから始まる婚活も?

「2013年のキーワードは肌感覚に訴えるタッチ」と品田英雄氏

 50歳時点で一度も結婚したことがない「生涯未婚女性」の割合は10.6%――。2010年の国勢調査から、こんな衝撃的なデータが出たのは記憶に新しい。来年4月1日には、ずばり“シングルアラフォー女性”たちをターゲットにした新雑誌『DRESS(ドレス)』(ギフト)も創刊される。同誌は創刊から1年、米倉涼子(37)が表紙モデルを務めるという。

 トレンドウォッチャーとして知られる『日経エンタテインメント!』編集委員の品田英雄氏が、最新トレンドから見た妙齢女性たちの恋愛事情について解説する。

 * * *
 スマートメディアの台頭によってIT化はますます進んでいます。そこで私が注目しているキーワードは「タッチ」です。7インチタブレットの流行、交通系ICカードの全国共通化など、みな肌感を持ったものがトレンドを生んでいます。それが人と人とが直接触れ合い、五感に訴えるタッチにまで拡がったら凄いと思っています。

 既にその兆候はあります。ラジオパーソナリティーのルーシー・ケントさんやDJオッシーさんなどが恵比寿で月1回行っているダンスクラシックのイベントは、フェイスブックでしか呼びかけていないのに、毎回500~600人がリアルに集まってきます。

 また、私は10年前からサルサに熱中しているのですが、ペアダンスを踊った女性から「手がすべすべですね」なんて言われて以来、スキンケアを気にするようになりました。今年、男性用スキンケア商品が注目され、1万円以上する男性化粧品が売れたのも、触れ合う感じを大切にする人が増えたからではないでしょうか。

 恋愛だって肌感覚が合わないとうまくいきません。そこで、タッチから始まる婚活サービスが始まっても不思議はありません。

 いまの結婚情報サービスのいちばんの問題点は、男女を繋ぐマッチング機能は上がっても、単純なスペック比較に偏りすぎるあまり、お互いに「好き」「大切にしたい」という感情が芽生えない。結婚した際のメリット・デメリットばかりを考えてしまうのです。

 シングルアラフォー女性たちは、そんな結婚「する」「しない」でイヤな思いをしてきた人たちも多いでしょう。40~44歳のシングル女性はわずか4%しか結婚までたどりつけず、生涯未婚の数はどんどん増えているといっても、彼女たちは決して結婚「できない」わけではありません。

「大人の女性」の魅力はたくさんあります。経験豊富で話していても楽しいですし、なにより触れ合いも含めたコミュニケーションスキルの高さが目立ちます。いまのネット世代のように一方的に喋る女性は嫌われるということにも気付いているのです。

 シングルアラフォー女性の恋愛対象は、「バツイチ」「年下」「外国人」の割合が多いそうです。世の中には独身のアラフォー男性も余っているのに、こんな選択肢になったのは男性側にも責任があります。

 女性を褒めることが極端に少なく、花やプレゼントはあげても扉を開けてあげるなどのサービスはしてあげない。おまけにスキンシップは大の苦手ときている。結局、「褒める・あげる・触れる」の3要素が備わった男性はバツイチや外国人だけなのです。

 来年は、これまで「負け犬」と言われ続けてきたシングルアラフォー女性たちの逆襲が起こるでしょう。私はタレントのジローラモさんと「東京にいい男を増やす運動」をしています。ぜひ男性たちも恋愛指数を上げてもらいたいですね。

【品田英雄/しなだ・ひでお】
1957年生まれ。学習院大学卒業後、ラジオ局(現・ラジオ日本)を経て日経BPに入社。1997年『日経エンタテインメント!』を創刊して編集長に就任。その後、同誌発行人を経て編集委員に。2012年10月より日経BPヒット総合研究所上席研究員を兼任する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン